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2015/10/18 20:55

京都の洛北にある家具工房「ワシタカ工藝」です。

ここ京都は、観光客でにぎわう街中から少し離れると
木々のにおいに包まれた山道へつながります。
空気も途端に澄んでいきます。
ワシタカ工藝もそんな山の中に工房を構え
椅子を中心とした家具全般を製作しています。

家具に使う材料は京都産の杉とひのきです。
京都の山のなかにはたくさんの杉、ひのきが植わっています。
残念なことに、そのほとんどが活用されていません。
食べ物といっしょで、日用品の素材も
わざわざ遠くから運んでくるのではなくて
身近なところから調達できることが自然なことだと感じています。
地元産の木を使って暮らしに役立つ道具をつくること、これが
当工房のコンセプトです。

今回ご紹介する商品は京都産の杉から作ったお盆です。


普段は家具をメインに製作しているのですが、
結婚式用に「杉を使った引出物を」とリクエストされて作ったもの。
杉は丸太の中心部分が「赤身」といって、少し赤っぽい茶色をしています。
そして外側部分は「白太」と言い、色白な木肌になっています。
この赤と白のコントラストから生まれる木目が
杉の魅力であり、おもしろさです。
お祝いの意味を込めて、お盆の底板に
杉の紅白が美しく並ぶように用いました。
お盆の淵の部分は曲げ木加工がしてあり、
一点一点、手作業で仕上げています。

お正月やお食い初めなど、ちょっとあらたまった日にはもちろん
とても軽量で、扱いやすい楕円形のお盆は
普段使いとしてどんどん活用してほしいと思っています。


お手入れはかたくしぼっと布巾で拭くようにして
水に長時間さらすことはお避け下さい。
とはいっても、無垢の木は
使い込むほどに味わいが増してゆきます。
日常の光で少しずつ日焼けをしてきたり、手のあぶらや水滴で
うっすらシミができてきたり。
最初は「あっ!」て思っても、月日と共に木肌になじんで目立たなくなっていきます。
いつしか、新品の時よりずっと愛着がわいてくるから不思議です。
あまり気にせず、ざっくばらんに、普段の暮らしのなかでお使い下さい。

引出物やプレゼント用に、ラッピングや熨斗包装も承っております。
まとまった数量のご注文にも早めにご連絡いただければ対応できますので
どうぞお気軽にご相談下さい。

杉とひのきの家具工房 ワシタカ工藝